2016.6.16	第 5日目

　瀋陽発新幹線で長春へ。長春市内観光。

今日は8：00ホテル発　徒歩で前の瀋陽北駅までスーツケースを引いていき、瀋陽
北駅コンコースで時間待ちをして　10：34瀋陽北駅発新幹線で長春へ向かいます。

10：34　長春着

長春は吉林省の省都ですが 都市としての歴史は比較的浅く、1800年に清朝政府が
伊通河沿岸に長春庁を開いたことに始まる。

1932年日本が傀儡政府満州国を建国、その首都として革新的な都市計画を施し、
新京の名で整備を進めたのが今日に至る基礎となっています。

現在の長春の面積は2万6000ｋ㎡。　人口は760万人。

最初に　旧関東軍司令官　官邸へ。

最初は玄関前庭から建物外観だけ見学の予定でしたが、当方と他1名は受付に頼み
込んで玄関ホールに入り込み、中央階段でちゃっかり写真を写させてもらいました。

次いで 旧関東軍司令部前へ。

車窓からの見学でしたが 城郭のような外観で、さすが「泣く子も黙る」と言われた
旧関東軍司令部だけのことはありました。

（現在の中国共産党　吉林省委員会が使用）

昼食は東北地方の農村料理（さすがに 味は大したことありませんでした）

昼食後 偽満州国皇宮へ。

ここは宣統帝愛親覚羅溥儀が清朝皇帝退位後 日本の傀儡政権の満州国皇帝と
して在位した折に、新宮殿（現在の吉林大学朝陽校）完成までの仮皇宮と
して使用していたもの。

太平洋戦争の激化により新宮殿の建設は中断したため 結局在位期間≪1932-1945≫
のすべてをここで過ごしました。

（映画「ラストエンペラー」にも一部ここの内部が使用されている。）



敷地面積は3.7万㎡、 敷地内には王座のある公式謁見殿の勤民殿、非公式謁見場
西便殿、皇帝と家族の居住区の 緝熙楼、同徳殿や馬場・庭園・護衛兵営・防空壕ま
で配置されています。

写真は居住区の数枚のみ添付しておきましょう。

その後 長春南湖公園へ。

ここは　満州国時代に伊通河を堰き止めて作った総面積222ヘクタール。

湖水面積は93ヘクタールで北京の頤和園に匹敵するということです。

公園のなかの緑地が占める割合は約50％と緑と水にあふれた 心安らぐ憩いのひと時
でした。

南湖公園の後 偽満州国国務院へ。

ここが当時の満州国の最高行政機関だったわけです。



当時は 此処と関東軍司令部と長春駅とが地下道で繋がっていたそうです。

日本の国会議事堂に似せた国務院本館も壮大ですね。



なお 現在の中国では当時の満州国は傀儡政権で偽物であるということから皇宮も
国務院もすべて「偽」という呼称をつけています。

各部（各省）の長官は満州人ですが 次席は日本人か関東軍将校などで、実質的
決定権は全て次席が握っていたということのようですね。

この吉林大学医学部構内では 珍しく笑顔でこちらを向いてくれた女性が
いました。医学生なのか？看護婦さんなのか・・・？



ホテルに行く前に　満州料理のレストランで夕食。



19:00 長春でのホテル 長白山賓館到着。

今夜はここで1泊です。

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